行商詩音 前触れの軸回す ５６

　　まがいもん前触れの軸回す
　　事の終わりに肉欲まみれ　　狂い咲き踊り食う
　　死の淵駆け抜けダンス　　　血が巡り騒ぎ出す
　　Pの大事ゴト　Pの事情　　　ボンベマンチャッカ　御礼申す　　　　ホシバ

行商詩音 顔面マウンテン４９

　　柔らかな空気に覆われ　　細々暮らす陽気な村人
　　夢想な記憶ぐるぐる回り　想像の源サラサラ消える
　　キラリト光る粒　指に重なり
　　顔面マウンテン高みに木霊する　　新種のタネ生えて来い　　　ホシバ

行商詩音 ルーズ ズルー ４２

　　悪戯に　雨止み
　　悪戯に　風残り
　　悪戯に　雲流れ　　駆けだしたんだ弱み見せずUターン
　　踊り場あるローターリー中央で会話術参考書片手に熱弁
　　ひとしきりスピード挙げ
　　ルーズズルー醸してる　　　　　　　　　　　　　　ホシバ

行商詩音 セラビィさん ３５

　　いにしえの日々　　急がば回れ
　　夢見る夜　　　　　雲隠れせず
　　目覚めの朝　　　　お天とさん浴び
　　こんなもんでセラビィさん　　　　処で何処うろついてる

　　悟され口説かれ　　言った言わない祭りつづく
　　あんなもんでセラビィさん　　　　どこのどいつどついてんねん　　　ホシバ

行商詩音 無限実行寿命希望 ２８

　　天女にさらわれ　　我が先甘きに跳びつく
　　無限実行寿命希望　　ドラ猫獣道
　　変質顔出し　　　　遊びの心騒ぐだろう
　　無限実行寿命希望　　モグラ神楽禅
　　網目の隙を突き　　微音漏れ純音流れる
　　無限実行寿命希望　　カバガバガバ　　　　　　　　　　ホシバ

行商詩音

　　　
　　　　　　殴り書き　　手の甲腫れる
　　　　　　走り書き　　ふくらはぎ吊る
　　　　　　なぶり書き　全脳麻痺タワワ　　
　　　　　　デッサン終了　　　　　　　　大と子　６

行商詩音

　　声の主は予想外
　　五万多重録音変換　　品定め御自由にお取り下さい　　　大と子　５

行商詩音

　　知らない素振りも重ねがさね
　　都合いいもんな　　
　　高みの見物スタンドに紛れ　　
　　都合いいもんな　　　　　　大と子　４

行商詩音

心なしか根っからの渇き。
いつしか気持ち良く自然にはぐくむ 大と子 3

行商詩音

ボヤボヤすんな ヤボな話ししてんだよ
和のなる逆へ 会うたびに旅の門出祝いたい 大と子 2

行商詩音

自覚的に観つづける心のざわめき
動かぬ紙に命吹き込むお話ですよ 大と子 1